12月8日(土)に夢考房の安全祈願祭、その後、夢考房並びに機械系の関係者による忘年会が開催されました。
その忘年会の席で、今年NHK大学ロボコンで優勝し、ABUロボコンに出場したKIT夢考房チームが書類審査で不合格というショッキングなニュースを知りました。書類審査では71チームがエントリーし、そのうち20チーム前後が選ばれたということです。選考にあたっては、アイディア、手作りロボットの魅力度、ABUロボコンに勝てるかなどが評価されたそうです。
2002年以来書類審査で落選したことはなく、さらに今年優勝した夢考房チームが書類審査で落ちることは常識では考えづらいことです。ABUロボコンに出場した学生達の話を聞くと他の国は国家の威信をかけて勝つためのロボットを作っているとのことです。ところが日本チームは、NHK大学ロボコンがアイディア対決と銘打っているように、確実性はさほど高くありませんが面白いアイディアのロボットが多く見られます。また、タイやベトナムでは参加チームが多く、国内予選を勝ち抜くためには、数多くの実戦を経験し、勝ち上がらなければならないそうです。
このままではロボコンを提唱した日本がABUアジア・太平洋ロボットコンテストで全然勝てなくなるのではないでしょうか。RoboCupも同じような状態でヒューマノイドリーグ以外ではほとんど勝てなくなっています。私はNHK大学ロボコンへの応募書類を読んでいないので書類審査の結果についてコメントできませんが、今年度の優勝、準優勝チームぐらいは書類審査を免除して出場権を獲得させても良いのではないでしょうか。NHK大学ロボコン出場への選出方法を変えなければ、ABU世界大会における日本チームの低迷がしばらく続き、ロボコン競技の日本での発展が阻害されるのではないかと心配です。
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