ロボカップジャパンオープン2010が終わり、熱きロボット達の熱戦が終わりました。
KIT夢考房からはヒューマノイドリーグと中型ロボットリーグに参戦し、見事2チームとも準優勝の成績を収めました。中型ロボットリーグに参加したWinKITは実績のあるチームで世界大会でも準優勝3回あり、ジャパンオープンでも優勝しています。最近はほぼ2位をキープしています。今年はロボットの製作が遅れたため試合でも苦戦しましたが、何とか準優勝を勝ち取りました。
一方、ヒューマノイドリーグに参戦したSitiKチームは2007年にジャパンオープンに参加した出村研究室demura.netチームを母体に2008年からは夢考房チームとして参加しています。3on3の試合で、2008年はベスト4、2009年は3位、今年は準優勝と着実に実力を付けてきました。SitiKチームになってから今大会で初得点をあげることができ、さらに、テクニカルチャレンジというこれからのロボカップサッカーに必要な技術課題競技でも初めて得点を得ることができ、2位という結果となったのです。
今年の大会は本来外光が入らない環境でやるところが、外光の影響を受け、さらに競技場がボコボコしておりロボットにとっては過酷な環境でした。3on3の試合で得点をできたのがCIT Brains(千葉工業大学・はじめ研究所・ブレインズ), 波動(謎の社会人チーム)とSitiKチームだけでした。
躍進した秘密は各段に進歩した歩行制御にあります。優勝チームより速度は劣るものの安定性ではほぼ互角でした。なお、優勝したCIT Brainsチームは複数の大学や企業が関わっている産学連合チームです。
一方、夢考房チームは全てKITロボティクス学科の学生の手によって開発されたものです。決勝戦ではCIT Brainsチームに3対0で破れましたが、昨年は5対0だったので差は確実に狭まっています。参加した学部3年生を主体とするメンバーは大健闘です。
なお、SitiKチームは世界大会の出場権を獲得しましたが、まだ世界大会に参加するかは未定です。是非参加して、CIT Brains(昨年世界大会3位)よりさらなる強豪と戦い、世界レベルの高さを肌で感じてもらいたいと思います。
でむ
コメント
JapanOpen、お疲れ様でした。
今年は初めて観客という立場でRoboCupを観戦させていただきました。
これまで学部・大学院を通してずっと参加者でしたので、感慨深いものを感じました。
Kidサイズ班は大躍進でしたね。
歩行が安定し、ちゃんと試合になっていて、その進歩に驚きました。
ゴールが決まったときはちょっと興奮してしまったりもして。
中型機班は予選1試合と準決勝を観戦しました。
どうも調子が悪いのか動きが悪く、もどかしいという印象でした。
ただ、私もこのような状況に陥ったことがあるので、メンバーの気持ちも大変よく分かるのですが…。
その中でも結果が出たのはよかったというのが私の感想です。
私も試合を観戦しながら、今回はもっぱら写真や動画の撮影をしていました。
よろしければ、でむさん(本来先生とお呼びすべきですが)宛てにファイルをいくつかお送りしようと思っています。
いかがでしょうか?
Okkunさん、
ジャパンオープンへ応援に駆けつけて頂きありがとうございます!
私もそうですが、メンバーもうれしかったと思います。私も過去のデータを調べましたが、demura.netチーム時代は初出場で2得点を取りましたが、SitiKチームとしては初得点だったのですね。これは現在のメンバーだけの努力ではなく、過去の技術的な蓄積があって初めて実現したと思います。
歩行制御に関してはCIT Brainsと比較しても遜色のないほど安定していました。メンバーに聞いたところでは、あの倍程度の速度で歩行できるとのことでした。来年はCIT Brainsを本気にさせるようになるのではないでしょうか。
写真や動画を送って頂ければ非常にありがたいです。また、このブログにコメントお願いします。
でむ