フィリップスのPK
EIGEN(慶応大学) 3点 PK2点 勝 VS Philips(オランダ) 3点 PK1点 敗
WinKITを撃破した少林寺サッカーまがいのPhilips超強力シュートは王者EIGENにどこまで通用するのでしょうか?この試合の見所は機動力VSシュート力の対決です。試合開始そうそう機動力に勝るEIGENは2得点を先制します。これでEIGENチームにも楽勝ムードが漂いますが、超強力シュートを放つPhilipsは自陣奥深くからEIGENのプレスが甘くなったら局面で打ってきて1点を返します。Philipsのもう一点目はセットプレーのインダイレクトフリーキック時にEIGENのロボットがプレスをかけにPhilipsロボットに詰め寄った瞬間に享禄シュートが炸裂。EIGENロボットの全方位カメラ丈夫につけているマーカーを吹き飛ばしゴールを決めました。EIGENロボットにボールが触れなかったら得点にならなかったので残念な得点です。
後半に入っても前半と同様に機動力に勝るEIGENはPhilipsを攻めますが、Philipsもセットプレーからどんどんロングシュートを放ってきます。後半も両者1得点ずつ獲得しPK戦に突入しました。これはまるでWinKITと同じ状況です。観客の多くがPhilipsの勝ちを信じて疑いません。
ところがさすが王者EIGENは最後まで自分たちの勝利を信じてこの逆境をひっくり返したのです。ロボカップのPKは最初のチームが5回連続して蹴り、その後他のチームも連続して蹴ります。WinKITと違いEIGENは先攻を選びました。EIGENのメンバーに聞いたところPKの練習はあまりやっていなくほとんどが準決勝当日やったそうです。ところが5本中2本を決めました。WinKITの試合では5本を全部決めましたが、キーパロボットが故障していなかったら3本しか決めることはできなかったと思われます。つまりPK成功率は6割です。
次にPhilipsの番です。PhilipsはWinKITとは違いEIGENキーパーの猛烈ダッシュで5本中4本を失敗してしまい。なんとEIGENがPK戦でPhilipsを破ったのです。2年連続決勝進出です。
なお、この記事では詳しく書きませんがこの成功はEIGENチームリーダのネゴシエーション能力が成したものです。是非彼女には将来日本を代表する立場についてもらい外国との交渉に当たって欲しいものです。金沢工大は人間力養成も教育方針に歌っていますが、ロボカップもまさに人間力養成にもってこいの場です。ロボカップでは最近ロボカップJrとよばれる高校生以下のリーグの競技数が増えています。大学生でも大きく伸びるので、小学生のころから英語で審判や海外チームの子供たちとネゴシエーションして育つとさぞ人間力が養成されることでしょう。日本の将来が少し楽しみになっています。
Fighters(ドイツ) 2点 勝 VS Trackies(阪大) 1点 敗
地元の声援を受けているTrackiesが残念ながらWinKITと引き分けたFightersに負けてしまいました。前半は2対0でFightersがリードしますが、後半に入るとFightersのロボットが故障等で台数が減りTrackiesが優勢になり1得点を返しますが反撃もそこまででした。
後で聞いた話によるとTrackiesの調子が前半悪かったのはFightersのメンバーが着ていた青いTシャツだっということがわかりました。ロボカップでは物体を色で識別しているためピッチ内にある物体と同じような色がピットの外にあると誤認識してしまうのです。おそらく敵ゴール(青色)と間違えて攻め込んだのでしょう。Trackiesが試合開始前にこの事実に気がついていたら結果は変わっていたかもしれません。地元大阪のTrackiesが負けて残念な結果となりました。Trackiesには3位決定戦でEIGEN、WinKITを苦しめたPhilipsに是非勝ってもらいたいものです。また、PK戦になるかもしれませんね。
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