ロボカップも予選3日目を迎え優勝の行方がおぼろげながら見えてきました。EIGENとCOPSが各リーグで圧倒的な強さを示しています。その後を追いWinKIT、Trackies、Hibikinoの日本勢とPhilips、FuFighters、Minhoのヨーロッパ勢といったところでしょう。
1次予選:10時15分 WinKIT(金沢工大) 6点 VS Aros(スウェーデン) 0点
Arosのロボットの動きが遅くスピードに勝るWinKITは着実に得点し完勝しました。この結果によりWinKITは1次予選グループDを1位通過しました。
2次予選
14時15分 WinKIT(金沢工大) 1点 VS Robofoot(カナダ) 0点
Robofootは今回初参加のチームです。初参加にしては審判用コンピュータ(レフリーボックス)にも対応して動きもそこそこです。
動きに勝るWinKITは圧倒的に敵陣ゴール前まで攻め込みますが相手のディフェンダーもフォワードの行く手を阻みなかなかゴールを割ることができません。このような状態がしばらく続き相手のゴールキックになりました。ところが相手はボールを蹴ることができません。この場合10秒経過後はWinKITがボールを蹴ることができます。約10秒経過後フォワードがすかさずシュート。確実にゴールを決めましたがレフリーが得点を認めません。これは明らかに審判のジャッジミスです。英語に堪能な昨年のチームリーダが審判にクレームし、審判も自分のミスに気がつき得点が認められました。
後半に入ってもWinKITが優勢のままゲームが進行します。ところが相手のキーパーに阻まれ得点できません。結局クレームの結果認められた1点でRobofootに勝利できました。2次予選も簡単には勝たせてくれません。
15時45分 WinKIT(金沢工大) 0点 VS Minho(ポルトガル) 2点
Minhoは毎年決勝トーナメントに進出している強豪です。このチームはソレノイドを使った強力なキック装置を装備しています。ゴールキックで間単に得点できるだけのキック力を誇っています。WinKITはこの対策を十分とっていましたが、ミッドフィルダー、ディフェンダーで完全にゴールを隠すことができず1点を失いました。
2失点目はMinhoのコーナーキックがキーパーとゴールとのわずかの隙間を通り抜けゴールに突き刺さったのでした。WinKITの完敗でした。それでもMinhoとRobofootの対戦でMinhoが勝利したためWinKITは2次予選を2位通過し、明日からの決勝トーナメントに進出することが決定しました。
今年のルール改正によりロボカップのルールが人間のFIFAルールに近づき強力なキック装置を備えたヨーロッパ勢が断然有利になることが予想され、2次予選ではそのとおりになったのです。明日の準々決勝では恐らくPhilipsと対戦するものと思われます。Philipsも強力なキック装置を有しておりセンターラインからゴール上段に直接シュートを決めることができます。果たしてWinKITがこのチームに勝つことができのでしょうか。WinKITの前途には暗雲が立ち込めています。
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