ODEで学ぶC言語2 [Step2:繰り返し]

ピラミッド:ホームワークの答え

ピラミッド:ホームワーク6の答え

Step1で物体の描画を学びました.今回はNHK大学ロボコンでKITチームが優勝したことを記念して,世界大会の開催地であるエジプトにちなみ,ピラミッドを作ってみましょう.ここでは同じ物体を何個も描画する方法を学びます.
C言語の繰り返しにはfor文, while文,do while文がありましたね.ここではfor文を使い,図のようなピラミッドを作ってみましょう.では、さっそくソースコードを見ていきます.

13行目のdsSetColor()は色を設定する関数です.引数は光の3原色の値を3個取り,1番目は赤,2番目は緑,3番目は青成分で0以上1以下の値となります.ちなみに,全部0だと黒,全部1.0だと白です.
15から18行目がfor文です.繰り返し回数はnum回,ここでは10行目でnumが11になっているので,11回ループが回ることになります.
16行目のp[1]は絶対座標系のy座標の値です.なお,p[0]にはx座標,p[2]にはz座標の値が入っていて,x座標は地面の中央マーカーから赤マーカーの方向,y座標は中央マーカーから青マーカーの方向,z座標は中央マーカーから上空方向になります.
17行目は直方体の描画です.
これで今回は終わりです.ホームワークは少し難しくします.

/* step2 物体の繰り返し表示 */
#include "dm2.h"
double R[12];  // 回転行列の各要素が格納される配列
double p[3] = {0.0, 0.0, 0.05};   // 位置(x,y,z)[m]
double sides[3] = {0.1, 0.1, 0.1}; // 直方体のサイズ(x, y, z)[m]

void simLoop(int pause)        /***  シミュレーションループ ***/
{
 int i, num = 11;             // 直方体の数
 dsSetColor(1.0, 0.0, 0.0);   // 赤色の設定(赤,緑,青)
 for (i = 0; i < num; i++) {
  p[1] = i * 0.2;
  dsDrawBox(p,R,sides); // 直方体の表示
 }
}

int main()         /*** main関数 ***/
{
 dmLoop(800, 600, simLoop); // シミュレーションループ ウインドウの幅,高,ループ関数
 return 0;
}

ホームワーク2

  1. step2-100611.zipをダウンロードして実行しよう.
  2. 赤い直方体の色を黄に変えよう.
  3. 赤い直方体の位置を左にずらし,中央の直方体が原点に来るようにしましょう.
  4. 上の問題で,直方体の色を全て違う色にしょう.
  5. forループを2重にし,x軸方向にも直方体を描画し,合計121個の直方体を表示しよう.
  6. forループを3重にし,z軸方向にも直方体を描画し,直方体の間隔も調整して上図のようなピラミッドを作ろう.

昔エジプトに行きピラミッドに少しだけ登ったことがあります。遠くからはきれいな四角錐に見えますが、大きな立方体が積み重ねられできています。残念ながら今は登ることが禁止されているようですね。

ode
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