KIT夢考房ロボットプロジェクトチームがNHK大学ロボコンで優勝しました。今回はその秘密をdemura.netの読者にも紹介します。私は、高校などで講演する機会も多いのですが、そのときも決まってするお話です。
夢考房ロボットプロジェクトは1996年に二人の学生によりスタートしたプロジェクトです。当時は、学生の提案により発足したプロジェクトはなかったので画期的でした。とはいうものの、0から立ち上げたプロジェクトはすぐには結果がでないもので、当初3年間は、1回戦敗退、書類審査落選、1回戦敗戦と振るわないものでした。それを変えたのが、次の出来事でした。
夢考房プロジェクトには指導責任者として教員が、運営責任者として技師が担当します。指導責任者はクラブ活動の顧問のようなものです。ロボットプロジェクトの指導責任者にある大企業の役職を勤め上げ本学にきた先生が担当することになりました。その先生は企業出身者らしくマネージメントに優れ、工程管理の大切さとその技術について学生達に説いて回り、身につけさせました。
それ以来、工程管理のうまさがロボットプロジェクトの伝統となり着実に実力を向上させ、2001年にはベスト4、2002年には世界大会であるABUロボコンに出場し、ロボコン大賞を受賞し、今日に至っています。
なお、その先生は技術的なことは特にアドバイスされなかったとのことです。ロボット技術はもちろん重要ですが、その上位レベルのマネージメントが実は最も重要であることを再認識させられました。
続く...
でむ
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