ODE0.10.0のinstall.txtを読むと,Visual Studio, Autotools (Linux, OS X), Code::Blocksでのビルドについての説明がありますが,今までdemura.netでメインに説明したMSYS+MinGWの説明はありません.
ここでは,ODEに付属しているpremakeというプロジェクト管理ツールを使って,MSYS+MinGWをコンパイルする方法を説明します.
- ODE 0.10のインストール
- ode-0.10.0.zipのダウンロード.デスクトップへ保存.解凍.
- ode-0.10.0フォルダーをcドライブへコピー
- コマンドプロンプトを起動する.スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプト
- 以下のようにコマンドを打ち込む.カットアンドペースト の場合は以下の文字列を使用し,自分で打ち込む場合は2個の-(マイナス)文字がつながって見えるので,下画像を参照して注意深く打ち込んでください.
- cd c:\ode-0.10.0\build
注:cdコマンドはディレクトリの移動 - premake –with-demos –with-tests –target gnu
注:withとtargetの前は-(マイナス)が2個連続している.
- cd c:\ode-0.10.0\build
- 成功するとgnuというMSYS+MinGW用のディレクトリができる.
- ODEのmake
- MSYSターミナルを起動とmake.
DebugDoubleLibはデバッグ向け,倍精度,静的ライブラリを生成します.これがODEでのお勧めです.単精度のライブラリを生成したいときはDebugSingleLib,動的ライブラリを生成したいときはDebugDoubleDLLを指定します.- cd c:\ode-0.01\build\gnu
- make CONFIG=DebugDoubleLib
- デモプログラムの実行ファイルはc:\ode-0.10.0\lib\DebugDoubleLibに生成される.
- 試しに,demo_basket.exeを実行できればODEのmakeが成功.
- MSYSターミナルを起動とmake.
- ODE本サンプルプログラムのmake
- ダウンロードカテゴリーからrobosimu******(******は日付)をダウンロードして,ダウンロードして,c:\ode-0.10.0にコピーし,そこに解凍する.解凍に成功するとc:\ode-0.10.0\roboSimuというディレクトリが生成される.その中にはsrc, texturesフォルダー, premake.exe, premake.lua, Readme.txt, roboSimu.luaファイルがある.srcフォルダーの中にはODE本のサンプルコードがある.
- ODEのインストールと同じように,premakeコマンドを使い,code::blocks用のプロジェクトを生成する.コマンドプロンプトを起動し,以下のコマンドを実行する.
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cd c:\ode-0.10.0\roboSimu
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premake --target gnu
注:targetの前は-(マイナス)が2個連続.下画像参照.
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- MSYSターミナルを起動とmake
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cd c:\ode-0.10.0\src
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make CONFIG=DebugLib
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- サンプルプログラムの実行ファイルはc:\ode-0.10.0\roboSimu\DebugLibに生成される.
- 試しに,arm1.exeを実行できれば成功.お疲れ様でした!
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