ドイツの新型ロボット

FuFightersのロボット:中型ロボットリーグで最も進んでいるハードウェアである
RoboCup2004中型ロボットリーグを振りかって見ると、日本勢がなんとか優勝、準優勝をキープしたもののドイツ勢の台頭(3位、4位)が目覚ましかった。某ドイツチームのメンバーによると「日本がドイツに勝ったのはチームプレーが勝っているだけで、個々のロボットの性能ではドイツの方が勝っている。」とのことだ。この意見には私も全くの同感だ。

WinKITチームのロボットもマイナーチェンジは繰り返しているが基本的にはRoboCup2002で準優勝したときと同じロボットである。来年の世界大会ではハードウェア・メカニクスのアドバンテージはなくなり、学部生中心のチームによるソフトウェア開発では優勝を狙うことは困難であろう。次世代ロボットの開発が急務である。

ここではドイツチームの中でもハードウェアとして最も進んでいるFuFightersのロボットを紹介しよう。このロボットは90Wのモータを4つ装備しており、全方向移動機構に使用する特殊なタイヤも自作している(WinKITが使っているタイヤでは滑ってだめだそうだ)。さらにキック装置もソレノイドを使ったものでかなり強力(WinKITチームの倍の威力はある)である。全方向視覚装置に使用しているミラーも特殊なもので日本チームが多く使用しているVstoneのミラーより倍(5~6m)ぐらいの距離からボールを検出できるということである。

FuFightersはもともと小型ロボットリーグで大活躍していたチームで、数年前から中型ロボットリーグにも進出してきたのである。小型ロボットリーグでは今年悲願の優勝を遂げ、来年は中型ロボットリーグの制覇も狙っている。小型ロボットリーグでは中型ロボットリーグよりプレーのレベルが高くパスプレーや高度な戦術が実現されている。FuFightersは小型ロボットリーグで培ったノウハウを来年は中型ロボットリーグで実現するであろう。RoboCup2005ではEIGENもWinKITもかなり厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

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