MITでロボカップ?

MITの学生達がロボットによるサッカー競技会がBoston Museum of Scienceで開催されるというので8月22日に観戦してきました。これはMIT Mechanical Engineering Departmentのフレッシュマン教育のために毎年開催されているものです。希望者は夏休みの1週間を使ってロボットを作り公開の競技会で順位を競います。今年は遠隔操作ロボットによるサッカー競技で8チームでトーナメントを行いました。ロボカップのように自律移動でなかったことは残念でしたがフレッシュマンを対象としてしかも準備期間が1週間ほどなのでこの遠隔操作のロボットを製作するだけでもとても難しいと思います。そのためMentorと呼ばれる上級生がロボットを設計して、部品や材料などをあらかじめ集めておき、フレッシュマンは材料などを加工してそれを組み立て動作を調整するのが実習の内容です。

さて、試合の盛り上がりですが、ロボカップのように参加者も観客者もロボットの動きに一喜一憂して大変楽しい雰囲気の中で試合が進行されていました。試合をMITの学内でやるのではなく、多くの科学好きな子供たちの集まるBoston Museum of ScienceでやるあたりがさすがMITは宣伝がうまいなと関心しました。

ちなみにパンフレットによるとMITのMechanical Engineering Departmentは教員、スタッフが約60名、学部生が300名程度。U.S. News and World Reportでアメリカの大学のトップに過去何年も選ばれているとのことです。

コートやロボットの大きさなどはロボカップ中型機リーグとほぼ同じ。各チーム4台のロボットで戦う。

 

2階席から見た風景

ロボットは全て同じ設計、ロボットの外装は敵と見方がわかるように赤と灰色に色分けされている。外装はInjection moldingを利用して上級生が作成したもの。

ロボットの中身を上から見た写真。2輪方式、上側の赤い筒状のものは電池。台車の材質はアクリル、ラジコンのコントローラを使ってロボットを遠隔操作する。

ロボットを裏から見た写真。左右の白い板(写真では左側は黒く見える)はキック装置。ただ、ロボットの前面ではなく何故か左右についていたので、試合では有効に使われていなかった。右写真に示すソレノイドのストロークが短いのでやむをえないといったところでしょうか。

キック装置を拡大した写真。上の金色の箱状のものはソレノイド。電流を流すと右の丸棒状の金属が短くなり(左に移動し)キック板の片端を引っ張り、支点(写真右下)を中心に回転する。ゴムを使ってソレノイドを元の位置に戻す。

参考リンク http://dme.mit.edu

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