禅寺参拝:吉峰寺

吉峰寺

吉峰寺(きっぽうじ)

外国人と話をすると日本文化について良く聞かれます。日本文化を良く知るために福井県にある吉峰寺という禅寺を参拝しました。

吉峰寺は曹洞宗(そうとうしゅう)の寺で、大本山である永平寺が開山する前に道元(どうげん)が滞在し、曹洞宗の真髄を語っている「正法眼蔵」の約3分の1を約1年間で書き上げた寺として知られています。

そこの住職さんからお話をお聞きしたので、簡単に紹介します。禅というと良く禅問答を思い出される方も多いかと思いますが、曹洞宗はそのような問答を使わず、ただひたすら心を無にして坐禅することが修行になるとのことです。普段頭を良く使うインテリ向きの禅宗といえるかもしれません。

また、曹洞宗は目立つことを嫌い名誉や権力とは無縁だったそうです。武家政権と密接な関係を持ち勢力を広げた臨済宗(りんざいしゅう)とは異なり、曹洞宗は地方のお百姓さんなどが信者でした。

アメリカの影響を強く受けた今日の日本社会では成果や業績を上げなければ生き残れません。大学も例外ではありません。そのような戦いに疲れた人にとっても、物静かな山中にある吉峰寺のような禅寺は心を癒す貴重な場所だと思います。坐禅体験は随時受け付けているとのことです。

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