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97年に金沢工業大学へ就職してから7年経ちました。今でこそ各種メディアに取り上げられたり、文科省教育版COEに採択され るなど知名度が上がってきましたが、その当時は夢考房はおろか金沢工業大学させ知らないありさまでした。
そういう私が夢考房に関わるようになったのはロボカップがきっかけです。当初私の研究室だけでロボカップに参加していましたが、ロボカップはリソース(人、金、モノ)がとても必要なので 一研究室では限界を感じていました。学生から「夢考房という制度があり、そのプロジェクトとして認定されると全ての問題点が解決します。」と薦められ学生とともに頑張り、紆余曲折を経て認められました。 プロジェクト発足の経緯もあり、私は夢考房のロボカッププロジェクトの指導責任者になりましたが、夢考房は学生主導型の教育システムなので指導というより あくまでアドバイサー的な立場です。
金沢工大チームはロボカップの中型リーグに参加しています 。そこにはヨーロッパ最大家電メーカ・フィリップスや村田機械などの企業チーム、大学は各国を代表するような名門大学(日本からは阪大、九大、慶応など) チームが参加しています。そういった強豪チームを押しのけて2002年、2003年の世界大会でお世辞にも偏差値 が高くなく、しかもまだ幼さの残る学部生中心の金沢工大チームが準優勝したのです。これには指導責任者の私も正直言って驚きました。それ以来すっかり夢考房の魅力(魔力?)に取り付かれたのと同時にその秘密を探ってみたくなったのです。
このコーナーではその一端でも 御紹介できたらと思います。ここで述べていることはあくまで個人的な見解です。