1月16日の記事ではケンブリッジ市全体の公立学校システムについて簡単に書きました。ここではある公立学校のKindergarten(幼稚園の年長相当)についてもう少し詳しく説明します。ケンブリッジの公立学校の多くは日本で話題になっている小中一貫校で、下はKindergartenから上は8年生までいます。多くの学校は1学年2クラス、1クラス20名前後が定員となっています。担任の他にアシスタントの先生もつくわけですから子供に目が行きとどきます。
日本と違い面白いと思ったことは全ての学校が導入しているわけではありませんが、ケンブリッジポート校などではクラス分けが学年単位ではなく、縦割りのクラス編成で数学年が同じクラスで授業を受けています。そこでは学年より本人の能力に応じて教育が行われ、例えばリーディングでは1年生でも読むことが得意な子はどんどん難しい本を読ませ、反対に苦手な子は簡単な本を読み完全な能力別になっています。これも1クラス20名という少人数編成、しかも担任の他にアシスタントの先生、学校によってはリーディングの先生もいるから可能になっています。
落ちこぼれをなくすという意味では理想的な教育といえます。アメリカではこの「落ちこぼれをなくす」ということをNo Students Behindといい教育施策に一つになっています。これはNo Soldiers Behind(戦場で見方の兵士を置き去りにするな!)という言葉からきています。
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