RoboCup2009 中型ロボットリーグ大会4日目の速報です.金沢工大WinKITチームはHibikinoチームと対戦し10対0で敗れました.これで二次予選敗退が決まりました.一次予選を突破できたのでベスト10という結果です.
HibikinoチームはStuttgartチームと対戦し3対0で敗れましたが,WinKITとNubotチームに勝ったので二次予選を突破し,三次予選に進出が決定しました.三次予選は各ブロック3チームにより総当り戦で,上位2チームが準決勝に進みます.
三次予選に進出するチームは以下のとおりです.
- Aブロック: オランダ Tech United, ドイツ Stuttgart, ドイツ Carpe Noctem
- Bブロック: ポルトガル Cambada, イラン MRL, 日本 Hibikino
三次予選Bブロックでは日本のHibikinoがイランMRLとポルトガルのCambadaに破れました.Hibikinoチームは検討しましたが一歩及ばす三次予選で敗退しベスト6でした。
また,ヒューマノイドリーグキッズは準決勝が行われ,Japan Open 2009を圧倒的な強さで優勝したCIT BrainsチームがドイツのFumanoidに破れました.これで,明日の決勝はドイツ勢同士となりました.Japan Openのレベルが低すぎることを実感しました.今回の世界大会を見て,海外のトップチームに勝つためには本気で人,モノ,金,時間をつぎ込む必要があります.
7月4日(金)
二次予選
- 9時(日本時間16時) Hibikino (日本) 0点 VS Stuttgart (ドイツ) 3点
前半は0対0でしたが,前半中にHibikinoのロボットとStuttgartのロボットが正面衝突し,Hibikinoのロボットが壊れました.後半は台数の減ったHibikinoはStuttgartに攻められ3得点を許し敗れました.WinKITチームのロボットも昨日の試合でNubotにロボットを2台壊されました.お互いのロボットが全速力で正面衝突しても壊れないようにロボットを設計しなければならないことがわかりました.3年間世界大会に参加していない間にロボカップは大きく進化しました. - 10時(日本時間17時) Cambada (ポルトガル) 4点 VS Nubot (中国) 0点
- 11時(日本時間18時) 金沢工大 WinKIT 0点 VS Hibikino (日本) 10点
前半が終わりHibikinoが2点リードしています.WinKITチームは昨日の試合で1台壊れ,前半の途中で1台壊れ3台しかプレーヤーがいません.後半も厳しい試合になりました.途中でキーパーも壊れてゴールががら空きで,Hibikinoのシュート練習になり後半だけで8失点でした.これでHibikinoチームは2次予選突破確実,WinKITチームは敗退です. - 12時(日本時間19時) Stutgart 4点 VS Nubot 0点
- 13時(日本時間20時) 金沢工大 0点 WinKIT VS Cambada 10点
WinKITチームは今までで一番動きは良かったのですが,故障のため3台しかロボットを出場させることができなかったので,昨年の世界チャンピオンでかつ5台出場させているCambadaには全く歯が立ちませんでした.
三次予選
- Cambada (ポルトガル) 4点 VS MRL(イラン) 1点
- Hibikino (日本) 0点 VS MRL (イラン) 2点
Hibikinoは前半調子が良かったのですが,MRLのロボットに衝突したときに1台壊れました.そのため,形勢が逆転しMRLが優勢になり押し気味に試合を進め強力なシュートにより2得点を獲得し勝ちました.ロボットが壊れなかったら違った結果になった可能性があります.ロボットを頑丈に作らなければならないことを改めて感じました. サッカーだけではなくロボットバトルの要素も入り,コツコツ当たり相手のロボットを壊すという戦術を取っているのではないかという疑念を抱く試合です.日本チームも海外チームに当たり負け,馬力負けしないロボットを開発しなければ消耗戦のような中型ロボットリーグの戦いを勝ち抜けません. - Hibikino (日本) 1点 VS Cambada 3点
Cambadaは強いです.全てのロボットがボールの正確な位置を把握し,シュートも非常に正確です.Hibikinoも健闘しシュートを何本も打ちますが精度が足りません.日本勢は自己位置やボールの推定精度を向上させなければ海外のトップチームに勝てない状況が続くでしょう.
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