RoboCup2006の大会期間中に開催されたチームリーダミーティングで来年7月に米国アトランタで開催されるRoboCup2007ミドルサイズリーグのルール概要が決まりました.以下のように大きく変更されます.
- フィールドサイズの拡大 18m x 12m 程度(従来の約2倍),ゴールのサイズは同じ(2m x 1m)
- ペナルティエリアの大きさは未定
- ロボットの参加数は最大6台,大きさ 50cm x 50cm x 80cm以内(総床面積ルールの廃止)
- ゴールキーパーはボールをキャッチ可能
- ペナルティキックの導入
この中で一番の変更点はなんといってもフィールドサイズが2倍程度大きくなる点でしょう.今までランドマークとして使っていたコーナーポストがほとんど使えなくなり自己位置の推定方法を変更しなければなりません.
個人的にうれしい変更は今までロボットの出場台数は総床面積により変動するという奇妙なルールでした.これは人間のサッカーでいえばクロアチア選手 より日本人選手は体が小さいので12名参加させてもよいという夢のような?ルールです.そのためWinKITはロボットを小さく作ってきましたが,ホイー ルベースが短い,重心が高いなどの問題点がありました.実は大会期間中,試験的に実施したフィールドサイズ2倍のコートでの試合でWinKITのロボット は敵ロボットと衝突し転倒してしまったのでした.
なお,2008年のオリンピックイヤーは中国の蘇州で開催されます.
コメント
自己位置の推定法は色に頼るのではなく,ラインをみなければだめだと思います.ドイツチームの多くは色を使っていないそうです.
中型もここ数年レベルが非常に上がり,WinKITのような学部生チームには大変厳しくなっています.
ご返答ありがとうございます。
確かにフィールドサイズが大きくなるのは非常に問題ですね!私達のカメラの性能では今のフィールドでも全体を見渡すことは難しく困っているところです。他のみなさんがどのような対策を練るのか非常に気になります。
メーリングリストに流れてたような内容は私達下位のチームにとって非常にうれしいです。はっきりいって中型リーグは技術的に難しい面が多々あり、新チームが参入できないと思います。ハードからソフトなど幅広い知識が要求されるので特定の人だけが情報の公開をするだけでは間に合わないと思います。出村先生のようにもっと多くの人が技術の公開をしていただけると非常に助かります。
花香さん、こんにちは
出場台数は最高6台です。
来年のジャパンオープンに適用されるかどうかは、松元先生や前田先生がお決めになることだと思いますが、世界大会の準備という性格上、同じルールを適用するべきだと考えます。
台数よりピッチが18mx12mになる方が問題です。
福井大学のFC-Soromonsの花香です。
お世話になっております。
いつも出村先生のHPは拝見させて頂いています。ロボカップの情報やODEの情報など参考にさせて頂いております。
ロボカップドイツ大会お疲れ様でした。日本のトップチームの皆さんでさえ負けてしまうとは世界のレベルは上がってきているのだなと思い、非常に驚いております。
出村先生の記事の中でこのニュースをみて思ったのですが、このルール変更は来年度のジャパンオープンでも適応されるのでしょうか?ロボットの台数が6台というのは最高が6台ということなのでしょうか?6台ないとでれないのでしょうか?
おつかれであると思いますが、疑問に思ったので教えてください。