WSL2 (Windows Subsystem for Linux)にUbuntu20.04をインストールしたのでそのメモ。以下のサイトを参考にした。
- 環 境
- Windows10 (64ビット版、バージョン2004, ビルド19041以上)
- BIOSでIntel Virtualization Technology (Intel VT-x)を有効にする。デフォルトで有効になっている場合は多いので、うまく動作しないときに確認しましょう。
- WSL2の有効化
- スタート→Windows PowerShell→Windows PowerShell(右マウスボタンで「管理者として実行する」を選択して)を開き、次のコマンドを実行(コピペしてEnterキーを押す)する。1分ぐらいかかる。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
- 次のコマンドも実行する。これも1分ぐらいかかる。
dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
- 再起動する。
- スタート→Windows PowerShell→Windows PowerShell(右マウスボタンで「管理者として実行する」を選択して)を開き、次のコマンドを実行(コピペしてEnterキーを押す)する。1分ぐらいかかる。
- Linuxカーネル更新プログラムパッケージのインストール
- 以下のパッケージをダウンロード、ダブルクリックしてインストールする。
- WSL2の設定
- 管理者権限でPowerShellを開き、次のコマンドを実行する。これで、デフォルトのWSLのバージョンを2、つまりWSL2に設定する。
wsl --set-default-version 2
- 管理者権限でPowerShellを開き、次のコマンドを実行する。これで、デフォルトのWSLのバージョンを2、つまりWSL2に設定する。
- Ubuntu20.04をストアからインストール
- 次のウインドウになるので右上の「入手」または「インストール」をクリックする。ダウンロードサイズは約466MB。
- 入手が終わると次の画面になるので「起動」をクリックする。
- 次のウインドウになるので数分待つ。
- なお、起動した後下記のように表示されてそのまま進まなくなった場合は、このリンクを見て対応して欲しい。Installing, this may take a few minutes…
WslRegisterDistribution failed with error: 0x80370102
Error: 0x80370102 ??????????????????????????????????????
- なお、起動した後下記のように表示されてそのまま進まなくなった場合は、このリンクを見て対応して欲しい。Installing, this may take a few minutes…
- ユーザ名とパスワードを聞かれるので入力する。全角は使えないので半角英数字を使うこと。ユーザ名、パスワードは今後も使うので忘れないこと。次の時間帯の設定にならず、”Installation successful!”と表示された場合は、3つ下のアップデートの作業をする。
- アップデート。ネットワークの速度によるが、私の環境では2分程度で終わった。
- $
sudo apt update
- $
sudo apt upgrade -y
- $
- X Window システムのインストール。WSLはグラフィカルなインタフェース(GUI)が使えないので、X Windowシステムを別にインストールしなければならない。ここでは、VcXsrv(無償)をインストールする。以下のウェブサイトに行き、下図の赤で囲った[Download]をクリックする。2022年2月3日現在のバージョンは1.20.14.0。
- https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックする。次のウインドウが開くので「Next」をクリックする。
- インストールするフォルダーを聞かれるので、デフォルトのまま「Install」をクリックする。
- セットアップが終わったら「Close」をクリックしてインストールを終了する。
- https://sourceforge.net/projects/vcxsrv/
- Xサーバーの起動
- デスクトップにできたXLaunchアイコンをダブルクリックする。
- Select display settingsウインドウになるのでデフォルトのまま「次へ(N)」をクリックする。
- Select how to start clientウインドウになるので、デフオルトのまま「次へ(N)」をクリックする。
- Extra Settingsウインドウになるので 以下の図のようにClipboard、Primary Selection、Disable access controlにチェックを入れ,Native openglのチェックを外し,Addtional parameters for VcXsrvに”-nowgl”を入れて,「次へ」をクリックする。
- Finish configurationウインドウになるので、「Save configuration」をクリックして設定ファイルをデスクトップにconfig.xlaunchとして保存してから「完了」をクリックする。
次回からはデスクトップのconfig.xlaunchアイコンをダブルクリックすると再度設定する必要はなく設定済みのXが起動する。
- ファイアウォールなどを設定している場合は、次の図のように「Windowsセキュリティの重要な警告」というウインドウが開くので、「アクセスを許可する」をクリックする。
- デスクトップにできたXLaunchアイコンをダブルクリックする。
- Windowsファイアウォールの設定
- Ubuntuの設定
- [スタートメニュー]→[Ubuntu 20.04 LTS]からUbuntuのターミナル(以下、端末とよぶ)を起動する。
- タスクバーにピン留めするかデスクトップにショートカットを作っておくと便利。
- 起動した端末で以下のコマンドを実行し、必要なパッケージをインストールする。なお、$はコマンド入力の合図を示すプロンプトを表しているので入力しない。
- $
sudo apt install -y language-pack-ja
- $
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
- $
sudo apt install -y git gedit emacs vim subuild-essential pkg-config firefox dbus
- $
- 環境変数の設定
- 自分のパソコン画面にLinuxのウインドウアプリケーションが表示されるように以下のコマンドを実行して環境変数を設定する。
export DISPLAY=$(grep -m 1 nameserver /etc/resolv.conf | awk '{print $2}'):0.0
- 毎回このコマンドを実行するのは面倒なので、nanoエディタを使って~/.bashrcを開く。
$ nano ~/.bashrc
- 以下の行を.bashrcの最後に追加し保存する。nanoエディタで保存する方法はこのリンクを参照して欲しい。
export DISPLAY=$(grep -m 1 nameserver /etc/resolv.conf | awk '{print $2}'):0.0
- 追加しただけではすぐ有効にならないので、次のコマンドを実行して設定を反映する。
$ source ~/.bashrc
- 自分のパソコン画面にLinuxのウインドウアプリケーションが表示されるように以下のコマンドを実行して環境変数を設定する。
- 確認
- ウインドウアプリケーションが起動するか確認しましょう。
- Ubuntuで標準のウェブブラウザfirefoxを起動してみましょう。Ubuntu端末を起動して次のコマンドを実行してください。うまくfirefoxのウインドウが開けば成功です。お疲れ様!
- $ firefox &
- エラーがでる場合は次のエラー対処法をご覧ください。
- [スタートメニュー]→[Ubuntu 20.04 LTS]からUbuntuのターミナル(以下、端末とよぶ)を起動する。
- エラーの対処法
- firefoxなどのアプリが開かない
- デスクトップに作ったXサーバーアプリVcXsrvのショートカットをダブルクリックして起動する。
- ~/.bashrcに以下の行が含まれているか確認してなければ、最後の行の後に追加する。
export DISPLAY=$(grep -m 1 nameserver /etc/resolv.conf | awk '{print $2}'):0.0
- 端末で次のコマンドを実行する。
- $ source ~/.bashrc
- firefoxなどのアプリが開かない
終わり
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