YOLO V2にオリジナルデータを学習させたときのメモ。この記事はチェックが十分にできていないので、注意してください。
Yoloで学習させるためには以下のものを準備する。
- 1. 学習用データの準備
- データ保存用のディレクトリを作る。この例では、~/data/wrsとする。
- Yolo学習用データセット作成ツールlabelImgを使い学習用の画像ファイルとアノテーションファイルを作る。アノテーションファイルはYoloで検出オブジェクトのクラスと矩形の位置・サイズが格納されており、画像ファイルと同じ名前で拡張子が異なる。インストールや使い方等はここを参照。
- 作成した全ファイルをデータ保存用ディレクトリに移動する。
- Yoloの訓練用ファイルtrain.list、テスト用ファイルtest.listを作成するプログラムをgithubからクローンする。
- cd ~/src
git clone https://github.com/demulab/divide_files.git
- ビルド・実行
gcc -o divide_files divide_files.c
cd ~/data/wrs
~/src/divide_files/divide_files [テストデータの割合]
- ここで [テストデータの割合]に全データに対するテストデータの割合を入れる。例えば、テストデータを30%にしたければ0.3とする。引数を省略するとテストデータを20%にする。
- 成功すると~/data/wrs/train.listと~/data/wrs/test.listができる。
- 2. 設定ファイル
- データ設定ファイル: ~/src/darknet/cfgディレクトリの中に以下の内容のデータ設定ファイルを作る。classesは識別するクラス数(この例では、おにぎり、サンドイッチ、弁当の3つのクラスがあるので3としている)、上で作成したtrainは訓練用ファイル、validはテスト用ファイル、namesはクラス名ファイル、backupは学習の途中のウェイトを保存するディレクトリ。この例では、データ設定ファイル名を~/src/darknet/cfg/wrs.dataとする。
classes=3
train = /home/user_name/data/wrs/train.list
valid = /home/user_name/data/wrs/test.list
names = /home/user_name/data/wrs/names.list
backup = /home/user_name/data/wrs/backup
- クラス名ファイル: 識別するクラス名。この例では、ファイル名を~/src/darknet/data/wrs/names.listとし、クラスが3つあるので、各クラスに名前をつける。ファイルの中身は以下のとおり。1行に1クラス名なので改行が必要。例えば、10クラスあれば10行になる。
onigiri
sandwich
bento
- ネットワーク設定:Yoloのネットワークを設定するファイル。この例では、ファイル名を ~/src/darknet/cfg/wrs_train.cfgとしている。
cd ~/src/darknet/cfg
cp yolov2-voc.cfg wrs_train.cfg
- wrs_train.cfgの1〜7行目を以下のように変更する。
[net]
# Testing
#batch=1
#subdivisions=1
# Training
batch=64
subdivisions=16 # 16
- 次に、wrs_train.cfgのclassesとfiltersを変更する。2箇所ある。例えばクラス数が3の場合は次のように変更する。filters=(クラス数+5)*5なので、filtersは40となる。
- 244行目
classes=3
- 237行目
filters=40
- 244行目
- データ設定ファイル: ~/src/darknet/cfgディレクトリの中に以下の内容のデータ設定ファイルを作る。classesは識別するクラス数(この例では、おにぎり、サンドイッチ、弁当の3つのクラスがあるので3としている)、上で作成したtrainは訓練用ファイル、validはテスト用ファイル、namesはクラス名ファイル、backupは学習の途中のウェイトを保存するディレクトリ。この例では、データ設定ファイル名を~/src/darknet/cfg/wrs.dataとする。
- 3. ネットワークのウェイトを保存する間隔を変更
- ~/src/darknet/examples/detector.cでは、ネットワークのウェイトを保存する間隔は138行目で次のようになっている。つまり、学習回数が1000回未満のときは100回毎に保存し、それ以降は10000回毎に保存する。なお、ウェイトはデータ設定ファイルでしたディレクトリbackupに保存される。
if (i%10000==0 || (i < 1000 && i%100 == 0)) {
- これを10000回までは1000回毎にも保存したければ次のように変更する。
if (i%10000==0 || (i <= 1000 && i%100 == 0)|| (i <=10000 && i % 1000 ==0)) {
- ~/src/darknet/examples/detector.cでは、ネットワークのウェイトを保存する間隔は138行目で次のようになっている。つまり、学習回数が1000回未満のときは100回毎に保存し、それ以降は10000回毎に保存する。なお、ウェイトはデータ設定ファイルでしたディレクトリbackupに保存される。
- 4. 学 習
- Imagenetで学習済みのウェイトを使うのでダウンロードする。
cd ~/src/darknet
wget https://pjreddie.com/media/files/darknet19_448.conv.23
- 次のコマンドで学習する。
cd ~/src/darknet
- コンピュータにNVIDIAのGPUを1個搭載している場合
./darknet detector train cfg/wrs.data cfg/wrs_train.cfg darknet19_448.conv.23
- GPUを2個搭載している場合
./darknet detector train cfg/wrs.data cfg/wrs_train.cfg darknet19_448.conv.23 -gpus 0,1
- なお、学習の終了条件は、wrs.cfgファイルの20行目で次のように8万200回になっているので適宜変更する。
- max_batches = 500200
- Imagenetで学習済みのウェイトを使うのでダウンロードする。
- 5. テスト
- 学習で自動的に保存されたウェイトを使ってテストする。
- テスト用設定ファイルの作成
cd ~/src/darknet/cfg
cp wrs_train.cfg wrs_test.cfg
- wrs_test.cfgの1〜7行目を以下のように変更する。
[net]
# Testing
batch=1
subdivisions=1
# Training
#batch=64
#subdivisions=16 # 16
- 画像
./darknet detector test cfg/wrs.data cfg/wrs_test.cfg ~/data/wrs/backup/wrs_10000.weights ~/data/wrs/training_images/test.jpg
- 上の例で最後から2番目の引数はbackupに保存された10000回学習したウェイト、最後はテストする画像ファイルなので適宜変更してください。
- カメラ
./darknet detector demo cfg/wrs.data cfg/wrs_test.cfg ~/data/wrs/backup/wrs_10000.weights
以上
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