ロボカップジュニア無料体験教室と金沢特別ブロック大会が4月5日に金沢市教育プラザ富樫で開催されました.うちの子供が抽選で選ばれましたので喜び勇んで応援に行きました.
金沢特別ブロック大会となっていますが,皆さん初めての体験だったので,10時から無料体験教室がスタートしました.サッカーロボットは予めレゴで作られており,それをプログラミングするのが主な作業です.14時から参加者で任意にチームを作り7,8チームによるリーグ戦が行われました.初めてロボットを触る小中学生相手なので,ほとんど無謀とも思えるスケジュールでしたが,講師の先生方の周到な準備によりロボットサッカーの熱戦が楽しく繰り広げられました.
うちの子供が参加したチームはドラゴンサッカーといういかにも強そうなチーム名です.第1試合は先制点を取得したものの逆転負け,第2試合もロボットの調子が悪く勝てません.それでも試合の間の短時間にロボットのプログラムを調整し,ロボットの動きが少しずつ良くなっています.第3試合では引き分けになり,第4試合も苦しい展開の中から得点し何とか引き分けに持ち込みました.第5試合は押し気味に試合を進めますがオウンゴールにより引き分けに終わりました.最終試合は今まで全勝のチームとの対戦です.この試合は非常に見ごたえがあり互角の試合を繰り広げます.結果もドローでした.
1999年からロボカップに参加してきた経験者の立場から見るとオウンゴールは仕方がありません.我々も良くしたものです… 参加した子供達はプログラミングに関する知識が全くなく,しかも数時間の準備しか与えられていません.その中で,床のグラデーションを読み自分の位置を知ったり攻めている方向を知り,それをロボットの行動に反映するプログラムを書くことは無理だと思います.しかもコートチェンジの時間はほとんどなかったのでプログラムを入れ替える時間もありません(プログラムをレゴの違うボタンに設定すれば可能ですが,そこまで教えられたかどうかわかりません).そういった状況なのでオウンゴールは仕方がないのです.逆にオウンゴールをたくさんしたロボットは,体験教室の授業では大変優秀であったと思います.オウンゴールをたくさんした子供のロボットを褒めてあげたいと思います.
金沢特別ブロック大会では上位2チームがジャパンオープンの出場権を得ることができます.試合後は上位4チームが残りジャパンオープンへ向けたの話し合いがあったようですが,うちの子供のチームは最下位(2敗,5もしくは6分け)だったので後ろ髪を引かれる思いもありましたが,さっさと帰宅せざるを得ませんでした.これで,親子でジャパンオープンへ参加するというささやかな夢が砕け散りました.残念(涙).
なお,無料体験教室の講師は「子供の理科離れをなくす会」の代表 北原達正先生でした.先生は日本各地を飛び回りこのような無料体験教室を開き科学振興に努められています.先生のお話によるとロボカップ世界大会ジュニアリーグは国際科学技術コンテスト支援事業に選択され,日本代表に選ばれると旅費等が全額支給されるそうです.ロボカップジュニアの他には数学オリンピック,国際化学オリンピック,国際生物学オリンピック,国際物理オリンピック,国際情報オリンピック,インターナショナルサイエンス&エンジニアリングフェアがあり,ロボット関係ではロボカップだけとなっています.また,慶応大学,中央大学,はこだて未来大学の一芸入試の対象になっているそうです.ロボカップジュニアもやっと世間で認められ,日本各地で約3000人の子供たちが熱心に取り組むまでになったということです.
でむ
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