夏休みに入り時間ができたので,ODE初級講座の4回目を開講します.今回はODE(Open Dynamics Engine)の3Dグラフィクスについて学びます.ODEのデモを実行すると棚引く雲や地面のテクスチャの質が良く,シミュレーションの見栄えが良いですね.これは,ODEにもれなく付いてくる3Dグラフィクスライブラリdrawstuffの仕業です.ODEではdrawstuffは単なるデモプログラム表示用という位置づけなので簡単な機能しかありませんし,ポリゴンの描画も遅いのでdrawstuffで不十分な場合は他のライブラリを使うと良いでしょう.Windowsの他にLinuxでも利用したいならirrlichtやOgre3Dが候補に上ると思います.
drawstuffはOpenGLと呼ばれる3Dグラフィクスライブラリを使って書かれており,とてもシンプルなライブラリです.簡単なのでOpenGLの勉強にもピッタリです.なお,drawstuffに関するAPI(関数)は小文字のdsで始まり,ODEに関するAPIは小文字のdで始まります.
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