23RoboCupの最近のブログ記事

発足の経緯
人間情報工学科出村研究室でロボカップジャパンオープン99(名古屋)に参加しようと研究室の学生を口説き落とし工学設計Ⅲ(他大学の卒研に相当する)のテーマにしたのが始まりです。そのうち、どこから聞きつけたがわかりませんが、本学機械 工学科3年五十嵐広希君、機械システム工学科3年石原大稔君の2名がプロジェクトに加わりました。当時私の研究室ではメカトロニクスに関する技術がなかったので、彼らの 協力によりジャパンオープンに参加することができましたが、結果は惨憺たるものでした。このままでは終われないということで自費覚悟でロボカップ世界大会(ストックホルム)に参加することに決めました。いろいろありましたが、大学当局の好意により99年6月に夢考房のプロジェクトとして認められ世界大会に無事参加することができたのです。そのときのチーム名は私が所属している人間情報システム研究所所在地のMatto(松任市)で、参加メンバーも皆、私の研究室の学生でした (前述の2名も学科間協力で出村研所属)。99年9月からはプロジェクトが夢考房に移管され、指導責任者として私、運営責任者として浅野技師が担当となり、 他の夢考房プロジェクトと同じように学生主導型のプロジェクトに生まれ変わり今日に至っています。
 
チーム名の由来
学生たちが決めたもので、Win(勝利) + KIT(金沢工業大学)、WinK(ウインクする) + KIT(金沢工業大学)の2つの意味をかけています。
 
主な成績(中型ロボットリーグ)

  • RoboCup Japan Open 2000 函館:4位

  • RoboCup2002 Fukuoka/Busan: 準優勝

  • RoboCup Japan Open 2003 新潟: 優勝

  • RoboCup2003 Padova: 準優勝

  • RoboCup Japan Open 2004 大阪: 準優勝

  • RoboCup2004 Lisbon: 準優勝
  • WinKITが12月5日(日)に福井大学で開催される国際シンポジウムHart2004の一環として福井大学とのコラボレーションでRoboCup中型ロボットのデモを実施する予定です。シミュレーションリーグの秋キャンプも福井大学で同時期に開催されますので、シミュレーションリーグ関係者も是非ご覧ください。

    はじめに
    RoboCup2003は2003年7月5日から11日の間、パドアの国際展示場で開催されました。パドアはベネチアから電車で30分くらいのところに位置するイタリア北部の主要都市です。参加チームは224、参加者は約1250名と過去最大の規模になりました。私たちのWinKITチームは中型ロボットリーグに参加し昨年に引き続き準優勝の成績を収めることができました。以下、中型ロボットリーグを中心に説明します。
     
    予選リーグ
    今大会は世界10カ国から大学や企業など総勢24チームが出場しました。日本からは昨年の優勝チームEigen(慶應義塾大学)、準優勝WinKIT(金沢工業大学)、3位Trackies(大阪大学)の他にFusion(九州大学・福岡大学連合)の4チームが出場しました。 ここ数年、中型ロボットリーグは日本勢が圧倒的に強くなっています。
    予選第1次リーグ戦(7月5,6日)は24チームを4つのグループに分け、各グループ上位4位までが第2次予選に進出します。WinKITチームは3勝2敗でBグループ3位でなんとか第2次予選に進出しました。このグループは強豪が集まりました。

    予選第2次リーグ戦(7月7日)では、勝ち残った16チームを4つのグループに分け、各グループ上位2位までが準決勝に進めます。WinKITチームはDグループを3試合を全勝、1位で決勝トーナメントに進出しました。今大会唯一の企業チームフィリップスが予選リーグで敗退するという波乱がありました。フィリップスはヨーロッパ最大の家電メーカのクラブ的な存在なチームで、ヨーロッパ選手権で2連覇を遂げた優勝候補の筆頭でした。試合というのはやってみなければわからないものです。

    WinKIT 7-0 Artisti Veneti (イタリア  パドヴァ大学)
    WinKIT 7-0 FU Fighters  (ドイツ   ベルリン自由大学)
    WinKIT 3-1 5dpo-2000   (ポルトガル)
     

    準々決勝

    決勝トーナメントにはEigen(慶応大)、WinKIT(金沢工大)、Trackies(阪大)、Fusion(九大、福岡大)、AIS-Musashi(日伊独)、Persia(イタリア)、Mihho(ポルトガル)、Fu-Fighters(ドイツ)の8チーム、何と半分が日本勢です。昨年に引き続き表彰台独占が期待されます。
    準々決勝(7月8日)ではWinKITはTrackies(阪大)と対戦し、相手ロボットの故障などのため13対0と思わぬ大差の試合になり、準決勝に駒を進めます。他の準々決勝の勝者は、Eigen、Fusion、Persiaと順当に勝進んでいます。予選で一敗もしていないのが実はイランのPersiaチームで、WinKITもFusionも予選ではPersiaに負けています。このPersiaは小型ロボットリーグからステップアップしてきたチームで、自己位置を正確に求めることができ、それを使い小型機で培ってきた戦術を取り入れ た今大会最強のチームです。WinKITとしては明日のPersia戦が今大会の山場となります。小型リーグからステップアップしたばかりのチームに負けては中型リーグのレベルが問われることにもなりかねますので負けるわけにはいきません。学生達の準備にも熱が入ります。

    WinKIT 13-0 Trackies (大阪大学)
     

    準決勝

    いよいよ、準決勝、決勝が行われる7月9日になりました。準決勝では、WinKITチームはイランPersiaチームと対戦し、大方の予想に反し5対1で快勝し、今年も決勝に進むことになりました。中型ロボットリーグも昨年ぐらいからロボットの個人技だけでは勝てなくなり、戦術が要求されます。この試合はたまたま相手の戦術とこちらの戦術がうまくかみあい、面白いように得点することができたのです。次戦うときは勝てるかどうかわかりません。なお、今のところ、ロボットは得点を知るすべがないので負けているからといって戦術を変更することができません。来年からはレフリーボックス (コンピュータ)が導入され予定で、これにより得点やファールなどの情報もロボットに無線で伝えることができるので、ますます試合が面白くなるものと期待されます。

    WinKIT 5 - 1 Persia (イラン)
     
    決 勝
    Persiaに勝てたので優勝できるかなと思っていました現実はそれほど甘くありません。決勝はFusion(九州大学・福岡大学連合チーム)に3対6で敗れて、昨年と同じ2位という結果になりました。敗因は、ロボットの個人技がFusionの方が我々より上まっていたということです。特に、中型ロボットリーグ至上初めて出た、フォワードのフェイントにバックスとキーパーがことごとくやられてしまいました。恐らく3 、4点はこれによって取られたのだと思います。準決勝、決勝までこの必殺技を封印していたFusionは一枚上手でした。

    WinKIT 3 - 6 Fusion (九州大、福岡大)

     
    おわりに
    今大会の成績は全11試合戦って、8勝3敗、63得点、14失点で、一試合あたり5.7得点、1.3失点となりました。Fusionは来年からヒューマノイドリーグへステップアップする予定だそう です。Fusionはいなくなっても、日本勢は今大会のベスト4のうち3チームを占めています。さらに、Fusion、WinKIT、Eigen、Trackiesこの4チーム、さらに世界大会には参加していませんでしたがMuratecの合計5チームの実力差は紙一重でどのチームが優勝してもおかしくありません。来年のRoboCup Japan Open(大阪)ではこれらの4チームが熱戦を繰り広げると思いますので、是非会場に足を運んでください。

    このアーカイブについて

    このページには、過去に書かれたブログ記事のうち23RoboCupカテゴリに属しているものが含まれています。

    前のカテゴリは22yumeproです。

    次のカテゴリは2yumekoboです。

    最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

    23RoboCup: 月別アーカイブ

    Powered by Movable Type 4.01