193RoboCup2003の最近のブログ記事

RoboCup2003 Movie

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ビデオではスピード感や迫力を伝えれらないのは残念です。2004年のJapanOpenは大阪で開催されます。是非会場まで足を運んでください。

  • WinKIT: Shoot Practice (2.3 MB, MPEG )

  • Philips: Super Kicker : Max ball speed is 8.3 m/s (1.1 MB, MPEG)

  • Persia: Dance (3.7 MB, MPEG)

  • Fusion: Dribble Practice (1.4MB, MPEG)

  • Super Kicker Competition : Philips VS Minho (2.1MB, MPEG)
  • 7月8日(火) 準々決勝 日本勢大活躍 ロックコンサートで踊り狂う?



    準々決勝 WinKIT 13 VS 0 Trackies (阪大)
    今日から第2次予選を勝進んだ8チームによる決勝トーナメントが始まった。競技は今日を含めあと2日で終わりである。WinKITは浅田研Trackiesと対戦する。Trackiesは 昨年まで山彦ベースだったロボットを全方向移動台車をベースにした新型ロボットに変更している。このロボットは実験をやるためには良いということだが重量が20kg以上と重くしかも外注 のため自分達で修理できない部品があるらしくこの日は3台で試合に臨んでいた。しかも我々との試合中1台調子が悪くな り、2台しか動いていない場面も多かった。ということで13対0という思わぬ大差で試合に勝った。それにしても、3台のロボットで決勝トーナメントに進むとはさすがはTrackiesだ。

    しかし、決勝トーナメントでは競技専用に作った信頼性の高いロボットでないとロボカップには勝てない時代になってしまった。WinKITは今のところ特にトラブルらしいトラブルはない。

    他の試合結果を以下に示す。順当に日本勢が明日の準決勝、決勝まで駒を進めた。

  • 慶応:Eigen 8 VS 0 ドイツ:Fu Fighter

  • 九大:Fusion 5 VS 2 日独連合:Musahi

  • イラン:Persia 5 VS 2 ポルトガル:Minho

  • 金沢工大:WinKIT 13 VS 0 阪大:Trackies
  • パーティ会場へ向かう一行 また、夜は大会主催のSocial Dinnerへいった。EigenとFusionはそこへは行かずに残って明日の試合に備えていた。今回のSocial Dinnerはパドア駅から電車で10分ぐらい離れたところにある野外の会場でステージがあり、ロック歌手がミニコンサートを開き大音量のなか多くの若者たちが踊り狂っていた。

    ロボットといえば、日本ではオタクっぽいイメージがあるかもしれないが、ロボカップに参加している人たちの中には女性も結構多い。中型リーグに参加しているEigen(慶応大)チームには数名女性がいる。しかも、リーダがなんと女性である。また、人工知能研究で有名なMITのAIラボには女性が多い。女性も十分活躍できるので、女子学生ももっとロボカップやロボットの研究開発に参加して欲しいものだ。

    ということもあるのか、今回のSocial Dinnerはロボカップらしいセンスのあるものになった。今まで1年間、ロボカップに勝つために情熱を傾け熱中して準備にあたってきた、多くの参加者にとっては絶好の気分転換になったに違いない。



    7月9日(水) 優勝の栄冠は誰の手に?


    Persia戦 WinKITの得点シーン  準決勝WinKIT
    5 VS 1 Persia

    準決勝では予選で負け、まだ1敗もしていないイランのPersiaチームとの対戦だ。このチームは完成度がとても高く勝つ可能性は少ないが 、昨年小型リーグからステップアップしたチームに優勝されたのでは中型ロボットリーグのレベルが問われかねないので何としてでも勝ちたい一戦である。予選はカウンター攻撃と相手のファウルまがいの攻撃により惨敗したが、決勝ではカウンターに対処するために1台バックを残した。また、スピードも予選より速くしたため常にイランチームよりボールを多く支配することができ5対1で勝つことができた。

    中型ロボットリーグも個人技だけでは勝てず、相手により戦術を変更しなければ勝てない時代になった。
    決勝戦 WinKITチームの得点シーンもう一つの準決勝はEigenとFusion戦だ。Eigenのロボットは去年もそうだが信頼性が低くすぐロボットが故障する。この試合もEigenのロボットが途中で2台動かなくなり2台で戦うことになった。ここまでくるチームの実力差はほとんどないので、こうなるとFusionの一方的試合になり、Fusionが6対1で勝った。

    決勝 WinKIT 3 VS 6 Fusion(九州大、福岡大)
    決勝はFusionと戦うことになった。予選では1対0で負けた。これもカウンター攻撃による失点だった。 カウンター攻撃には対応したので試合前は勝てるかもしれないと思ったが、対戦するとFusionの方が常に我々よりスピードが上回って有利に試合を進めていた。さらに、今まで見せていなかった相手フォワードのフェイントによりうちのディフェンスとキ
    記念撮影:左が優勝したFusionチーム、右が準優勝
    ーパーが逆をつかれて3点以上もこの攻撃だけで奪われてしまった。結果は6対3で負けてしまった。勝てるかもしれないと思っていただけに残念な結果だったが、 このような必殺技を決勝までとっておいた相手は1枚上手としかいいようがない。試合後、表彰式があったが昨年の世界大会と比較すると簡素なものだった。

  • 優勝 Fusion(九州大学、福岡大学)

  • 準優勝 WinKIT(金沢工大)

  • 3位 Persia(イラン)

  • 4位 Eigen (慶応大学)
  • なお、Fusionは来年度からヒューマノイドリーグへステップアップするという。好敵手が一つ減り残念だ。

    夜は宿泊しているホテルグランドイタリアの向かいにある中華料理屋(国際飯店Ristorante Cinese)へメンバー全員で行き、準優勝を祝った。昨年は準優勝でうれしかったが、今年はあまりうれしくない。


    7月10日(木)  由緒正しきパドア大学講堂でSDRが





     シンポジウムの招待講演は歴史のあるパドア大学の講堂で開催された。話自体は過去聞いたことがあったのでそれほど興味深くはなかったが、講演の後に実際にSDRのデモがありダンスなどを疲労した。その完成度の高さに驚いた。他の講演は昨日まで試合をしていたロボカップ会場であったので、パドア大学から30分以上も歩かなければならなかった。しかも、ヨーロッパは記録的な猛暑である。今回の大会はこういうところに配慮が行き届いていないと思った。皆、汗だくになってロボカップ会場まで歩いた。


    口頭発表も面白かったが、それより、ポスターセッションでイランチームが彼らのロボットについてソフトウェアを含めとても詳しく教えてくれたのでとても勉強になった。さらに、優勝したFusionチームがアルゴリズムについて詳しく教えてくれ参考になった。私はとても勉強なったが肝心の学生がいないのは少し問題だった。来年はポスターセッションには必ず参加するようにいっておかなければならない。ホテルに帰りIさんと夕食をいっしょに取ろうとしたところ学生たちもまだ夕食をとっていなかったのでまた中華料理屋にいった。 ここは料金も安く味も我々の味覚にあうので大変お世話になった。

    7月11日(金) After Festival



    聖アントニオ教会
    学生達はベネチアにお土産を買いにいった。Farewall(さよらな)パーティに参加するために17時にはパドア駅に戻るとのことだった。我々はまだパドアを観光していないのでイタリアではとても有名な聖アントニオ教会を見学した。詳しいことはわからないが建物はとても大きく中にフレスコ画が多くあり、それ自体美術館といったところだ。もちろん、イタリア中から信者が訪れる教会というだけあり、多くの敬虔なキリスト教徒が礼拝をしていた。

    私たちのような仏教徒が観光気分できてよいのだろうか。だが、日本でも京都ではキリスト教徒が多く、お寺を参拝しているではないか。気にしないことにした。昼食はアントニオ教会の近くのレストランで食べた。一人17ユーロの簡単なコースだった。観光地ということもあり味は期待していなかったがまずますだった。やはりベネチアとは違う。 

    Farewellパーティに参加するためにロボカップ会場に向かった。教会の観光で疲れていたせいもあり仮眠が長くなり、会場についたのが6時30分ですでに開始から1時間も経過した後だった。昨日は6時からやるといっていたのに30分も早くやるとは。それでも急いでワインとビールを飲み、残っている日本人と談笑した。他の外国チームともっと話したかったがすでにほとんど残っている人は少なかった。ロボカップ世界大会は一種のお祭りだ。ロボカップに参加するとやみつきになってしまう。うちのOBも大学で何が面白かったと聞くと決まってロボカップに参加できたことだという。Farewellパーティで祭りも終わり、参加者もなにやら寂しそうだ。 



    7月12日(土)息子の初デート



    ベネチア空港出発


    長かったロボカップ2003も終わり、ボストンに帰る日がやってきた。ホテルから空港まではバンの送迎サービスを利用した。12:45のAF1127便でベニスからパリへ飛び、パリからボストンへは15:55のAF322便で行く予定だった。乗り換え時間が1時間30分あるので問題なければ大丈夫なはずだが、行きも乗り換え時間が1時間30分あったが、乗り換えで失敗したので少し心配だ。

    心配は的中し結局乗り継ぎ便に間に合わず、しかもその日はボストン行きの飛行機は飛んでいなかったのでパリで一泊するはめになった。ホテル代と食事代はエアーフランスがもってくれた が1日無駄になってしまった。これは私たちだけではなく同じように乗り継ぎに失敗した人は多い。近くのアメリカ人に聞いたら彼女は4度目だという。ドゴール空港でのエアーフランスの乗り継ぎは悪いのでエアーフランスには乗らないほうがよい。ホテルでは同じように乗り換えに失敗した日本人親子と仲良くなった。特に4歳のAちゃんは息子のことが気に入ったらしく二人でいっしょにディナーを取りデートをしていた。最近の若い者は.....

    7月13日(日) 懐かしのボストン





    フランスのドゴール空港を13時ごろ飛び立ちボストンに15時頃ついた。荷物も多かったのでローガン空港からはタクシーを利用した。チップ込みで30ドル。イタリアに行くまではボストンのことを見知らぬ街に思えていたが、イタリアから帰って見るとボストンがとても懐かしく思えた。この日は時差ボケと長旅の疲れもありすぐ床についた。

    7月1日(火)ギャルもビショ濡れ!ベネチアの噴水




    ベネチアの噴水朝10時ごろ、ロボカップ会場をメンバー全員で下見に行った。いかにもイタリア人らしい美男美女の担当者二人が対応してくれた。

    私が下手な英語で話しかけると、なんと美女の方は日本語で答えてくれた(笑)。先にいって欲しかった。私達のチームが一番初めに会場にきたということだった。今日は会場設定日なので、登録とロボットの設定は明日の朝8時からになるといわれたが、親切に会場を案内してくれた。そのあと、今日一日暇になった。明日からは準備に追われるので、メンバー全員でベネチアを観光することにした。

    観光もロボカップの醍醐味の一つだ。ロボカップに参加している学生は若いうちから世界のいろいろなところを見れるのでうらやましい。ロボカップは今までパリ、ストックホルム、メルボルン、シアトル、福岡などで開催されている。

    さて、ベネチアまでは列車で約30分、料金は4.8ユーロでとても近い。 ベネチアは水上都市ということで交通は水上バスがメインである。陸地の道路はとても狭く階段もあるので車でとおることは不可能である。有名なゴンドラは今では観光客しか利用しないものになっている。値段も高く1時間60ユーロもするので、水上バスで観光することにした。ベネチアでは美術館を見る時間がなく結局みやげ物屋を見て、レストランでピザを食べワインを飲んだ。

    なお、サンタルチア駅前にある、人を探知するセンサがついた間欠式噴水で、ギャルやおやじまでもが童心に帰って遊んでいた。 猛暑のベネチアでは冷たい噴水は心地よい。しかし、これで息子はパンツまでビショ濡れになってしまった。



    7月2日(水)ロボットセットアップ1日目 組み合わせ決まる


    会場入り口  前日、朝8時から登録とロボット設定が可能と聞いたが、30分ほど待たされた。そのうえ、受付の事務処理が遅く、登録が終了するまで30分もかかってしまった。さらに、コートの清掃が終わっていなかったので、12時からしかコートを利用できないとのこと。

    WinKITは弱かった数年前までは準備がとても遅かったが、昨年ぐらいから速くなり、今年は2番目にはロボットをコートに入れ、一番早くロボットの動作実験並びに設定を行った。確実に強いチームの行動である。

    午後8時に組み合わせ抽選会があり、我々はBリーグに割り当てられた。BチームはFilips, WinKIT, Muwallabies, Fusion, MinHO, Persiaの6チーム、第2次予選に進めるのはこのうち4チームである。順調にいけば2次予選には進めると思うが、何がおきるかわからないのが試合である。特に、うちのチームは予備機がないので故障が発生したら勝つことは難しいだろ。どうなることやら。



    7月3日(木)セットアップ2日目 OBもライバル?


    調整中のWinKITチーム 朝8時には会場入りできたが、コートに照明がつき実際に使えるようになったのは9時すぎだった。今日からは各コート1時間毎にチームが割り当てられているためコートを使用できるのは1日3回、計3時間程度だった。

    私は数年前まではロボットを担当し、実際自分でロボットを作り、プログラムを書いていた。しかし夢考房の学生が成長したので、昨年から裏方(写真係、ビデオ係、通訳等)と審判に回り、ロボットは学生のみで開発している。

    大会準備の方は、各チーム色々トラブルがあるなかいたって順調で怖いぐらいだ。他のチームでトラブルがあったのは主に無線LAN関係が多かった。大会側が用意したアクセスポイントが繋がらないというのである。さらに、最悪なことに、大会運営側が無線の準備を周到にしておらず、レスキューリーグが映像データを2.4GHz帯で飛ばすということだ。

    この情報は夢考房ロボカッププロジェクトの発起人のI君から会って聞いた。彼はロボカップが縁で日本SGIに就職し、今回は何とレスキューリーグに参加しているという。OBとこういうところで再開できるのはとてもうれしい。卒業生がロボット関係の企業に就職しこのようなロボカップ会場でOB会をやりたいものだ。



    7月4日(金)セットアップ3日目  準備は順調


    Persiaのキーパー相手にシュート練習 今大会へは三脚を持って行かなかったのでホテルの近くのカメラ屋で三脚を50ユーロで購入した。重さが1.07kg、高さ148cmと軽量でデザイン的にもカッコいい。さすがイタリアだ。

    私は現在MITの客員研究員としてボストンに滞在している。家の近くのBestBuy(アメリカのヨドバシカメラ)で20ドルの安物を買わなくて良かった。何故、アメリカはデザインにこだわらないのだろうか。セサミストリートやバーニー&フレンズなど、幼児番組に登場するキャラクターがどぎつい色使い(紫と緑、赤と黄色の組合わせなど)で、そのセンスの悪さには閉口する。
    子供の頃からこういう番組を見て育つため、センスが悪くなってしまうからだろうか? 息子もそれらの番組が大好きなので将来が不安だ(泣)。

    さて、準備もいたって順調で明日からの試合が楽しみだ。数年前までは徹夜徹夜の連続だったのが嘘のようである。夢考房ロボカッププロジェクトも4年間地道な活動を続けて成熟したためだと思われる。



    7月5日(土)第1次予選 ヨーロッパ王者 VS ジャパン王者


    Phillipsチームと交渉する学生達予選1次予選では4コート、各コート6チームの総当たり戦で上位4チームが第2次予選へ進出できる。金沢工大は第2コート、Fusion(九州大、福岡大)、Minho(ポルトガル)、Persia(イラン), Mu-Warrabies(オーストラリア), Phillips(オランダ)の6チームと対戦する。このコートは強豪ぞろいである。特にPhillipsは昨年と今年のGerman Openで2連覇を遂げておりヨーロッパチャンピオンである。

    なお、Phillipsは日本ではコーヒーメーカーや髭剃りで有名だが、実はヨーロッパ最大の家電メーカで技術力も高い。このチームは仕事としてロボカップに取り組んでいるのではなく、仕事後や余暇に ロボカップに取り組んでいる会社のクラブ的な存在である。ただし、メンバーはフィリップスのエンジニア、予算は豊富で会社の設備は使えるので、このチームのロボット1台の値段は計り知れない。 優勝候補の筆頭である。

    第1試合 WinKIT VS Phillips
    今年のJapan Open優勝チームとGerman Open優勝チームの試合となった。 いきなりの好カードである。年齢もさることながら、Phillipsワッペンがついたおそろいの黒のツナギを着て試合に臨むあたり、さすが一流企業社員チームという風格だ。ところが試合が開始するとPhillipsのロボットがトラブルのためかうまく動かず、うちのチームの一方的な試合となった。 しかし、そこはジェントルマン、圧倒的な試合であったにもかかわらず、試合後、さわやかな笑顔で我々に握手を求めてきた。

    敗戦後プログラムの改良に取り組む

    第2試合 WinKIT 1 VS 4 Persia
    Persiaは昨年小型機リーグから中型リーグへステップアップしたチームであり、昨年はロボットのハードが悪く全然動いていなかった。しかし、今年は新しいハードでとても快調に動いているように見える。話を聞いたら我々のチームを参考に足回りを開発したそうである。

    ハードウェアの性能の良さが売りの我々のチームは、このようなチームが増えてくると今後勝つことは難しくなってくるだろう。試合は1対4で我々の完敗だった。特に相手はゴール前1列でディフェンスラインを作るためこれを崩せず、反対に速攻をくらってしまった。決勝トーナメントで再度対戦するので、対策を講じなければならない。

    結局、今日は1勝1敗で、決勝へ進めるかは明日しだい。学生も初めての海外の試合でかなり緊張していた。イラン戦の敗戦は大ショックだったようだ。



    7月6日(日)第1次予選 おちゃめな人間型ロボット?転倒


    Minho戦

    第3試合 WinKIT 7 VS 1 Minho(ポルトガル)
    相手のロボットがほとんど動いておらず快勝した。 

    第4試合 WinKIT 0 VS 1 Fusion(九州大学、福岡大学)
    この試合は接戦だった。相手のゴール前に守りが堅く攻めている時間は長いが得点ができない。これはペルシャ戦と同じだ。それで、相手のカウンターをくらって負けてしまった。守備の良いチームを崩すためにはパスプレーが必要だと痛感したが今年は間に合わない。来年あたり優勝するチームはこの辺をクリアしてくるだろう。

    左から1/5の位置にある紫色のマーカをつけているのがWarabiesチーム

    第 5試合 WinKIT 12 VS 0 Warrabies(オーストラリア)
    相手のチームは初参加、年々各チームのロボットが似てくるなか、このチームはオリジナリティの高いロボットを開発した。 扇風機のようにクルクル足(手にみえるが製作者によると足らしい)を体のまわりで回転させながら走ってくる。ただ、あまりにも重心が高いせいかキックをすると一人でかってに転んでいた(WinKITのメインプログラマーM君の名誉のためにいうと、WinKITのロボットはWarrabiesのロボットにぶつかっていない)。このロボットの製作者に聞いたところ人間に似せているということだ。よく転倒するのもうなづける。 ロボットが一人で起き上がってくれればいいのだが...

    チーム名もミュー、ワラビーとオーストラリアで有名な動物たちである。このようなチームが参加すると会場は盛り上がるが今年は一般の観客が少ないため残念である。日本で開催したら子供たちに大人気だったろうに... ロボカップの知名度を上げるためには一般の人が面白いと感じてもらわなければならない。そのためには、このようなチームは不可欠である。

    今日は3試合があり、第1次予選は2勝1敗でなんとか予選を3位通過できた。第1次予選で2敗もしたのでメインプログラマーM君に火がついて徹夜でプログラムを改良して明日からの第2次予選に望んだ。



    7月7日(月)第2次予選 順調に1位通過


    Artisti Veneti 戦
    2次予選は16チームを4つのグループに分け、グループ毎に総当り戦を行い、上位2チームが明日から開催される決勝トーナメントに進出できる。 第1次予選のグループは強豪ぞろいだったが、第2次予選はそれほどでもなさそうだ。2日間も審判をやると各チームの力量がわかる。故障しなければ勝てそうだ。

    第1試合 WinKIT 7 VS 0 Artisti Veneti (イタリア)
    それにしても当初懸念したように会場の無線状況は悪かった。イタリア戦では試合開始まで1時間以上無線の状態が回復するのを待ちハーフタイムで再度無線状態が悪くなった。後半戦は全ての試合が終わったあと行った。このときはレスキューリーグが試合をやっていなかったためか、午前中の無線状態が悪かったことが嘘のように快調に試合ができた。大会開催側の圧倒的な準備不足である。これを教訓に来年の主催者はしっかり準備してもらいたいものだ。

    試合の内容はArtistiのロボットが故障のためか動きが悪く、我々の一方的な試合になった。これまで多くのチームはすでに5試合戦っている。そろそろ丈夫でないロボットは故障がでてくる。フィジカルに強いロボットを作れることも強いチームの条件だ。

    WinKITのロボットもあまり大きいほうではないが、それよりさら

    第2試合 WinKIT 7 VS 0 Fu Fighters (ドイツ)
    Fu Fightersは小型リーグではとても強いチームで毎年上位の成績を収めている。ロボットは小型リーグで培ったためか、小型のノートパソコンを搭載している。特徴は360度自由に動ける全方向移動機構を使った高速な運動性能にある。特に現在ロボカップでは全方向移動機構として特殊なタイヤを使った3輪駆動方式で、駆動輪を120度ずつ配置することによりあらゆる方向に移動が可能な方式を採用している。このチームは速度を向上されるために、各駆動輪を120度ずつ等間隔に配置するのではなく、160度、100度、100度ずつと前後方向へのスピードをかせぐように配置している。この配置が現在小型機で主流を占めているそうである。

    試合では確かにFu Fightersのロボットの方が我々より前後方向では速かったかもしれないが、総合的には我々の方が運動性能が高く、マシントラブルもなかったので問題なく勝つことができた。さらに、このチームのロボットは中型リーグで戦うためには小さく、パワーも貧弱のような気がする。

     5dpoチームの強力なソレノイドキック装置

    第3試合 WinKIT 3 VS 1 5dpo (ポルトガル)
    この試合は思ったより苦戦した。相手ディフェンスがゴール前に一列になり壁をつくり、ソレノイドを使った強力なシュートでカウンター攻撃するからである。このようにしっかり守られてしまうと、逆サイドにパスを出すか、ループシュートするしかない。これは来年の課題である。ただ、相手チームのロボットの信頼性があまり高くなくディフェンスラインがよく乱れたので3点を取ることができなんとか勝っことができた。

    第2次ラウンドロビンの結果は以下のとおりである。この第2次ラウンドはグループ分けの運も良かったためか3戦全勝で決勝リーグへ進出できた。この日は学生たちも比較的余裕があったようである。

    Introduction
    RoboCup2003 was held in Padova, Italy from July 5 to July 11. Padova is located about 30 minutes from Venice by train and it is very important city for northern part of Italy. 224 teams and 1250 participated in RoboCup2003 which is the biggest robot competition in the world. WinKIT team of which I am an adviser, won the vice-champion in RoboCup Middle-Size league. I introduce games of Middle-Size League.
     
    Preliminary League
    24 teams around the world participated in Middle-Size robot League. From Japan, Eigen (last champion), WinKIT (last vice champion), Trackies (last 3rd place), Fusion participated. Recently, Japanese teams have been strong.
    In 1st round robin (July 5, 6), 24 teams were divided into 4 groups. Top 4 teams in each group went to the 2nd round robin. WinKIT won 3 and lost 2, advanced to the 2nd round robin. This group gathered very strong teams.

    WinKIT (K.I.T., Japan) 5 - 0 Philips (The Netherlands)
    WinKIT (K.I.T., Japan) 1 - 4 Persia (Isfahan University of Technology, Iran)
    WinKIT (K.I.T., Japan) 7 - 1 Minho (Portugal)
    WinKIT (K.I.T., Japan) 0 - 1 Fusion (Kyushu Univ. & Fukuoka Univ. Japan)

    In 2nd round robin (July 7), 16 teams were divided into 4 groups. Top 2 teams in each group advanced to finals. WinKIT won 3 and lost 0, went to finals. It was very surprised that Europe champion Philips was defeated in the preliminary league. Philips team belongs to Philips company which is the most biggest electric company in Europe and Philips won two successive championships in Europe.

    WinKIT (Japan) 7 - 0 Artisti Veneti (Padova University, Italy)
    WinKIT (Japan) 7 - 0 FU Fighters  (Free University, Germany)
    WinKIT (Japan) 3 - 1 5dpo-2000   (Porutugal)
     

    Finals
    Eigen (Japan), WinKIT (K.I.T., Japan), Trackies (Japan), Fusion (Japan), AIS-Musashi (Japan, Italy, Germany), Persia (Iran), Minho (Portugal), Fu-Fighters (Germany) advanced to the finals. Half of them are Japanese teams.

    In Quarter final, WinKIT won against Trackies 13 - 0. WinKIT, Eigen, fusion, Persia advanced to the semi finals.

    WinKIT (Japan) 13-0 Trackies (Osaka Univ., Japan)
     
    Semi Final
    WinKIT won against Persia 5 - 1. We are very happy that I think Persia is the strongest team till semi final. Because Persia won a complete victory. Persia step up middle-size league from small-size league two years ago. In small-size league, to win the championship, tactics and strategy are needed. However, in Middle-size league, tactics and strategy were not so important, because it was very difficult to determine the position of each robots by on-board cameras. Recently, accuracy of position estimation has been increasing. From now on, tactics and strategies are very important in Middle-size league also.

    WinKIT (Japan) 5 - 1 Persia (Iran)
     
    Final
    WinKIT lost against Fusion 3 - 6. The cause of defeat is ability of a forward robot of Fusion. The forward robot moved in a zigzag line. Our defender robots and a goal keeper did not cope with the robot. We lost more than 3 points by the forward robot. I noticed that soccer need also team play and individual play as well like human soccer.

    WinKIT (Japan) 3 - 6 Fusion (Japan)
     
    Conclusion
    WinKIT 8 won and 3 lost, got 63 points and lost 14 points. The average points gain was 5.7, and points lost was 1.3.
    Fusion will step up a humanoid league. However, Fusion disappears, Japanese teams are still very strong. Please come to RoboCup Japan Open 2004 which will be held in Osaka.

    Fusion
    九大、福大

    RoboCup2003優勝

    マブチモータを使っているとは思えない動き。
    ドリブルが得意。

    IP5000搭載
    キック装置はエアー式
    2輪駆動

    WinKTI
    金沢工大
    夢考房

    RoboCup2002準優勝

    非常にシンプルな構成。
    IP7500EBだけで画像処理とモータの制御を行っている。
    故障知らず。

    キック装置はバネ・モータ式
    全方向移動機構

    Persia
    RoboCup2003 3位

    飛行機の手荷物で運べるようにバラバラになる。チーム運営コスト削減に成功している。


    キック装置はエアー式
    全方位ミラーは自作
    全方向移動機構はWinKITのスペックを参考にしたとのこと。

    Fu Fighters

    ドイツ

    小型リーグからあがったきたチーム。ロボットも小さくとてもシンプルな作りをしている。

    キック装置がない。
    正面に見えるのはボールハンドリングデバイス。こいつでボールに逆回転をかけてボールをキープする。試合では動いていなかった。

    中型機で戦うためにはパワー不足と感じた。

    全方向移動機構

    Philips

    オランダ

    非常に複雑なロボット。
    マクソンモータを10個以上使っている。

    キック装置はバネ式でボールの初速は8.3m/sを誇る。

    全方向移動機構

    5dpo

    ポルトガル

    キック装置はソレノイド
    でかなり強力。
    バッテリの24Vを昇圧回路で数百ボルトまで上げ、コンデンサに電荷を蓄え、それで中央にある自作のソレノイドを駆動し、金属の棒でボールを蹴る。

     

     

    Minho

    ポルトガル

    キック装置はソレノイド
    で超強力。Philipsのロボットより強かった。
    全方向移動機構

    Tribot

    ドイツ

    キック装置はエアー式

    カメラはIEEE1394、
    モータドライバのインタフェースはシリアル。
    ノートパソコンのUSBをシリアルに変換して使っている。

    全方向移動機構
     

    試合では使っていなかったシンプルなロボット。

    これにノートパソコンを載せるとロボットになる。

    RoboCup2003参戦記

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    はじめに
    RoboCup2003は7月5日から11日の間、パドアの国際展示場で開催されました。パドアはベネチアから電車で30分くらいのところに位置するイタリア北部の主要都市です。参加チームは224、参加者は約1250名と過去最大の規模になりました。私たちのWinKITチームは中型ロボットリーグに参加し昨年に引き続き準優勝の成績を収めることができました。以下、中型ロボットリーグを中心に説明します。
     
    予選リーグ
    今大会は世界10カ国から大学や企業など総勢24チームが出場しました。日本からは昨年の優勝チームEigen(慶應義塾大学)、準優勝WinKIT(金沢工業大学)、3位Trackies(大阪大学)の他にFusion(九州大学・福岡大学連合)の4チームが出場しました。 ここ数年、中型ロボットリーグは日本勢が圧倒的に強くなっています。
    予選第1次リーグ戦(7月5,6日)は24チームを4つのグループに分け、各グループ上位4位までが第2次予選に進出します。WinKITチームは3勝2敗でBグループ3位でなんとか第2次予選に進出しました。このグループは強豪が集まりました。

    予選第2次リーグ戦(7月7日)では、勝ち残った16チームを4つのグループに分け、各グループ上位2位までが準決勝に進めます。WinKITチームはDグループを3試合を全勝、1位で決勝トーナメントに進出しました。今大会唯一の企業チームフィリップスが予選リーグで敗退するという波乱がありました。フィリップスはヨーロッパ最大の家電メーカのクラブ的な存在なチームで、ヨーロッパ選手権で2連覇を遂げた優勝候補の筆頭でした。試合というのはやってみなければわからないものです。

  • WinKIT 7-0 Artisti Veneti (イタリア パドヴァ大学)

  • WinKIT 7-0 FU Fighters  (ドイツ ベルリン自由大学)

  • WinKIT 3-1 5dpo-2000   (ポルトガル)
  •  

    準々決勝
    決勝トーナメントにはEigen(慶応大)、WinKIT(金沢工大)、Trackies(阪大)、Fusion(九大、福岡大)、AIS-Musashi(日伊独)、Persia(イタリア)、Mihho(ポルトガル)、Fu-Fighters(ドイツ)の8チーム、何と半分が日本勢です。昨年に引き続き表彰台独占が期待されます。
    準々決勝(7月8日)ではWinKITはTrackies(阪大)と対戦し、相手ロボットの故障などのため13対0と思わぬ大差の試合になり、準決勝に駒を進めます。他の準々決勝の勝者は、Eigen、Fusion、Persiaと順当に勝進んでいます。予選で一敗もしていないのが実はイランのPersiaチームで、WinKITもFusionも予選ではPersiaに負けています。このPersiaは小型ロボットリーグからステップアップしてきたチームで、自己位置を正確に求めることができ、それを使い小型機で培ってきた戦術を取り入れ た今大会最強のチームです。WinKITとしては明日のPersia戦が今大会の山場となります。小型リーグからステップアップしたばかりのチームに負けては中型リーグのレベルが問われることにもなりかねますので負けるわけにはいきません。学生達の準備にも熱が入ります。

  • WinKIT 13-0 Trackies (大阪大学)
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    準決勝
    いよいよ、準決勝、決勝が行われる7月9日になりました。準決勝では、WinKITチームはイランPersiaチームと対戦し、大方の予想に反し5対1で快勝し、今年も決勝に進むことになりました。中型ロボットリーグも昨年ぐらいからロボットの個人技だけでは勝てなくなり、戦術が要求されます。この試合はたまたま相手の戦術とこちらの戦術がうまくかみあい、面白いように得点することができたのです。次戦うときは勝てるかどうかわかりません。なお、今のところ、ロボットは得点を知るすべがないので負けているからといって戦術を変更することができません。来年からはレフリーボックス (コンピュータ)が導入され予定で、これにより得点やファールなどの情報もロボットに無線で伝えることができるので、ますます試合が面白くなるものと期待されます。

  • WinKIT 5 - 1 Persia (イラン)

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    決 勝
    Persiaに勝てたので優勝できるかなと思っていました現実はそれほど甘くありません。決勝はFusion(九州大学・福岡大学連合チーム)に3対6で敗れて、昨年と同じ2位という結果になりました。敗因は、ロボットの個人技がFusionの方が我々より上まっていたということです。特に、中型ロボットリーグ至上初めて出た、フォワードのフェイントにバックスとキーパーがことごとくやられてしまいました。恐らく3 、4点はこれによって取られたのだと思います。準決勝、決勝までこの必殺技を封印していたFusionは一枚上手でした。

  • WinKIT 3 - 6 Fusion (九州大、福岡大)

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    おわりに
    今大会の成績は全11試合戦って、8勝3敗、63得点、14失点で、一試合あたり5.7得点、1.3失点となりました。Fusionは来年からヒューマノイドリーグへステップアップする予定だそう です。Fusionはいなくなっても、日本勢は今大会のベスト4のうち3チームを占めています。さらに、Fusion、WinKIT、Eigen、Trackiesこの4チーム、さらに世界大会には参加していませんでしたがMuratecの合計5チームの実力差は紙一重でどのチームが優勝してもおかしくありません。来年のRoboCup Japan Open(大阪)ではこれらの4チームが熱戦を繰り広げると思いますので、是非会場に足を運んでください。

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