11overview: 2004年2月アーカイブ

RoboCupカテゴリの説明

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RoboCup2003 Vice Champion

1999年からロボカップに取り組み始めました。その間多くの学生が無我夢中で取り組んでいるのを見てきました。ロボカップに参加する学生、研究者、技術者は熱い人が多いです。

ここまで熱中する理由はいったい何なのでしょうか?このカテゴリでは 私が関わっている金沢工業大学夢考房ロボカッププロジェクト(WinKITチーム)の話題を中心にロボカップの楽しさや面白さを少しでも紹介できたらと思います。

RoboCopと似てるけど...
RoboCupはSF映画ではありませんが、ニューヨーク訛りですと多くの日本人にはRoboCupとRoboCopの区別がつきずらいのです。スペルも一字しか違わないので最近ではRoboCup Soccerと呼ぶことが推奨されています。

さて、RoboCupとは知能ロボット及び人工知能研究促進のためにサッカーを共通の問題とした日本発の国際プロジェクトです。「2050年までにヒューマノイドロボットチームが人間のサッカーワールドカップチャンピオンチームにFIFAの公式ルールで勝つこと」を目標としています。現在では大規模災害を標準問題としたロボカップレスキュー、ロボカップの将来を担う人材を育てるジュニアと前述のロボカップサッカーの大きな3本の柱でロボカップが組織されています。

何故参加するの?
ロボカップは他の多くの競技会と違い研究に重きが置かれています。サッカーをプレーできるロボットチームを作るためには、実世界計算、リアルタイム並びに分散的情報処理が不可欠になります。それらのことを研究したい人にとっては格好の研究題材です。さらに、ロボットはノウハウの塊なので研究室に閉じこもっているだけではなかなかノウハウを蓄積できません。ロボカップでは情報の共有を大切にしているので世界の研究者のノウハウを共有することができます。

もう一つ忘れてはいけないことは教育的な意義です。多くのチームは大学院生が主体(金沢工大は学部生)となってロボットを開発し、競技に参加しています。これは一人ではできるものではなく、会社のプロジェクトワークと同じように技術力だけではなく、組織力、マネージメント能力が要求されます。さらに世界大会に参加すると英語で他のチームと交渉したり、技術交流したりしなければいけません。そこには日本、ヨーロッパ、アメリカからだけではなくアジア、中近東からも参加しています。国際感覚を身に着けるには絶好の場です。学生さんにとっては今後社会に出ていくうえでまたとない貴重な体験の場となります。

未来は明るいの?
ロボカップサッカーはシミュレーション、小型、中型、4脚、ヒューマノイドと5つのリーグで構成されていますが、今後はヒューマノイドリーグを中心に発展していくと考えられます。

小型リーグは人間がリモコン操作しても自律ロボットに勝てない程度にまでレベルが非常に高くなっていて行き着くところまでいったという感じがします。そのためか、小型リーグから中型リーグにステップアップするチームが出てきています。小型リーグの責任者がなんと数年後には小型リーグをロボカップジュニアに移すべきだといっているのです。

中型リーグは来年ぐらいからパスプレーをするチームが複数出るのではないかという程度のレベルです。ヒューマノイドリーグが後数年から5年はまともにサッカーをできるレベルにはならないと予想されるので、その間はロボカップの花形的地位を君臨していると考えています。何故人気があるかというとロボットの大きさが50cm四方程度、重さ10kg~30kg、移動速度は最大1m/sぐらいと比較的速く、最大8m/sでシュートするロボットまであり、見ていて迫力があります。これは実際会場に来ないとわかりません。

ただ、今年中型リーグで優勝したFusionチームは来年からヒューマノイドリーグにステップアップし、私たちのチームも2005年にはそちらに戦いの場を移す計画でいます。私の勝手な推測では後10年もすると現在の小型、中型、4脚は全てロボカップジュニアに移り、ロボカップサッカーはシミュレーションリーグとヒューマノイドリーグだけになるのではないでしょうか?ロボカップの究極の目標がヒューマノイドロボットが人間に勝つことなので当然といえば当然です。

シミュレーションリーグも今までの2Dから3Dシミュレータへ、さらに重力、慣性、摩擦などの物理計算エンジンの搭載も視野にいれておりロボットリーグとの関連性が強くなります。今後益々ロボカップが進化することでしょう。

このカテゴリではロボカップの概要を説明します.

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