韓国の大学事情

ODE本韓国語版翻訳の先生が韓国から金沢まで来られたのでKITをご案内した.その先生は韓国の中央大学校で工科大学の学長を務められている.韓国の大学は日本の学部に相当するので,日本でいえば工学部長に当たる.

韓国中央大学校は創立90年,学生数約2万人を擁する総合大学で,ソウルと安城にキャンパスがある.2008年から経営母体が韓国の大企業斗山になり入学者のレベルもさらに上がり躍進期を迎えているとのこと.なお,日本の中央大学と交流協定を結んでいる.大学のレベルでいえば10番目ぐらいということ.

私からは夢考房を中心としたKITの教育についてご説明した.KITは韓国大学関係者では有名らしく夢考房の概要についても既に知っておられた.中央大学校工科大学の現状をお聞きしたところ,KITのようにモノづくり教育には熱心ではなく,研究指向のようである.日本でもトップ10に入るような大学ではそうであろう.さらに,教育指向と研究指向の教員では授業のノルマ数が違う.

また,教科書については多くの場合,英語の原書を使っているとのこと.私も確率ロボティクスに関する大学院の講義で訳本が絶版になり止むを得ず原書を使うことにしたくらいで,学部の講義では考えづらい.日本より韓国の大学生の方が英語力は上なのだろう.TOEICの平均点(2005年)は韓国535,日本457であり,韓国のサムスン,LG, ヒュンダイなどの大企業では新入社員の平均点が900点なのだから驚きだ.

気になる給料は,日本とさほど変わらないと感じた.ただ,ここ数年円高ウォン安,また,物価が日本と違うので比較は容易ではない.

最後に,韓国では大学の授業料を値上げすると学生がデモをするそうである.今の日本では全く考えることができない.地政学上,韓国では徴兵制度はやむを得ず,韓国の健康な若者は2~3年の兵役義務がある.そのことと無縁ではあるまい.

でむ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。